文章問題の考え方講座 ~part1 #4~

今回もこれまで(文章問題の考え方講座 ~part1 #1~ / ~part1 #2~ / ~part1 #3~)と同じ問題を題材に、また少し違った解き方について考えていきたいと思います。

この問題の解き方を考えるのはこれで最後です。次回からは別の問題を考えていきますね。

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ある中学校の昨年の生徒数は、男女あわせて530人であった。今年は、昨年と比べると、男子は5%減り、女子は8%増え、合計では6人増えている。今年の男子と女子の生徒数を、それぞれ求めよ。
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さて、この問題は連立方程式の問題ということで2年生のワークに収録されている問題なのですが、文章問題が苦手な子には「決められた解き方通りに解く」のではなく、とにかくいろいろ考えてもらいたいので、

「使う文字をxとyの2つではなく、xだけを使って解いてみて!」

と、文章問題が苦手な子には少々しんどいと感じるであろう無茶振りをしたりします。


考え方は特に難しいことはないです。

去年の男子をx人、去年の女子をy人、とすると、

 

 

このように考えたわけですが、この内「y」が使えなくなったので、「去年の女子の人数」をどのように表わすか?ということを考える必要がありますね。

去年の合計が530人、去年の男子がx人。なので、

「去年の女子の人数」=「合計から男子の人数を除いた人数」

と、これだけ考えることが出来ればいいわけです。

 

 

あとは出来上がった方程式を解けばいいだけですね。


さて、「文章問題の考え方講座」と題して一つの問題の考え方を4回にわたって書いてきましたが、こんな風に色々な解き方を考えさせることで、文章問題は苦手な子どもたちでも段々と「自分で解き方を考える力」が身についていきます。

「問題の解き方を覚える学習」はどれだけやっても社会に出たとき役には立ちませんし、なにより面白くないと私は思います。

ぜひ色々な解き方、考え方を模索して楽しんでみて下さい(^^)

 

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