「分からない」を考えよう! #3

生徒たちの「分からない」を取り上げて考えていきます。


解き方が分からない前提で「どんな風に考えて解いていくか」という過程を書いていくので、ぜひご自身でも解き方を考えながら読み進めてみてください。

 


今回は、とある中学の「2年 1学期 中間テスト」で出題された、英語(未来の文 be going to/助動詞will、助動詞must、接続詞when/if) の問題です。

 

問題

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特別難しい問題ではありません。テスト範囲で習った文法の並べ替え問題です。

 

個人的には、私が中学生だったころから好きな問題でした。理由は英単語のスペルを覚えてなくても良いから!、あとパズルみたいで楽しくないですか?

 

ですが、英語に苦手意識を持っている子は、これがなかなか難しいようで正しく並べなおすことが出来ません。

 

並べ替え問題は英文法のルールに基づいた「英単語並べ替えパズル」のようなものなので、ラッキー問題だと思えるようにしっかりと考えられるようになって欲しいですね。

 

 

それでは (1) の問題から。

 

Let's think!

 

(1) あなたは何時に寝るつもりですか。

  ( you / what time / to / are / going / do / go to bed / ? )

 

 

まずこれは未来の予定について質問している文ですね。なので文法は、

 

  be going to + 動詞の原形

 

となります。「寝る」は go to bed なので、

 

  are going to go to bed   ( you / what time / do / ? )

 

 

こんな感じで分かるところから文の塊を作っていくと分かりやすいかもしれないですね。次にこの文の主語は「あなた」なので文の先頭に持ってきますが、疑問文なので be動詞と入れ替えないとダメですね。

 

  are you going to go to bed   ( what time / do / ? )

 

 

あとは連語の疑問詞 what time ですが、疑問詞の疑問文は疑問詞を先頭に置けばいいですね。最後に ? を付ければ完成です。

 

  A.   What time are you going to go to bed ?   ( do )

 

 

「未来の文 be going to / be動詞の疑問文 / 疑問詞の位置」

押さえておくべき文法はこれだけかな。よく分かってない子は見直しておきましょう。

 

 

では次の問題。

 

Let's think!

 

 

(2) 明日、晴れることを望みます。

  ( I / it / hope / will / is / clear / be / tomorrow / . )

 

 

まずこの文の動詞は「望みます」です。では誰が「望む」のか?「望んでいる」のは「私」だと考えられるので、日本語の文では省略されていますが、主語は「私」ですね。なので主語と動詞はセットにできますね。

 

  I hope   ( it / will / is / clear / be / tomorrow / . )

 

 

時間を表す副詞 tomorrow は基本的には文の最後に置けばよいので、

 

  I hope ・・・ tomorrow .   ( it / will / is / clear / be )

 

 

あとは天気の部分。天気の表現は、

 

  it is + 天気を表す形容詞

 

となり、「晴れ」を表す形容詞は clear だから天気の表現は「it is clear」。

さらにここでは明日、つまり未来の天気の話なので will も組み込み「it will is clear」。

助動詞 will のあとにくる動詞は原型なので「it will be clear」。よって、

 

  A.   I hope it will be clear tomorrow .   ( is )

 

 

「未来の文 will / 天気の表現 / 時間を表す副詞の位置」

押さえておくべき文法はこれだけかな。よく分かってない子は見直しておきましょう。

 

 

では次の問題。

 

Let's think!

 

(3) 真央は 6 時までに宿題をしなければなりません。

  ( Mao / do / by / hers / homework / must / six o'clock / her / . )

 

 

まずは「真央は宿題をする」という文を考えてみましょう。英語だと「真央は、する、宿題を」という並びになりますね。

 

「する」は do

「宿題」は homework

 

ここで注意しないといけないのは、英語では「誰の宿題」なのかをはっきりさせます。真央は他の誰かの宿題をするわけではなく、自分の宿題をするわけですよね。なので、英語の文では「彼女の宿題」と書かないとダメなんですね。日本語の文には書かれることがないので見落としやすいポイントです。なので

 

「宿題」は her homework

 

ちなみに hers の方は所有代名詞で「彼女のもの」という意味なのでここでは使いません。

 

  Mao do her homework   ( by / hers / must / six o'clock / . )

 

 

この時点だと文法的におかしな箇所がありますね。分かりますか?主語の Mao は三人称単数、この文の時制は現在なので動詞 do には三単現の s を付けて does にしないといけません。

 

なのですが、この問題の文は「しなければならない」、つまり助動詞 must を使う文だから動詞の do は原型のままで良いというわけですね。

 

  Mao must do her homework   ( by / hers / six o'clock / . )

 

 

あとは「6時までに」の部分。前置詞 by が「~までに」、「6時」は分かりますよね。時間を表す文は文の最後に持ってくるので、

 

  A.   Mao must do her homework by six o'clock .   ( hers )

 

 

「助動詞 must / 所有格の代名詞 / 時間を表す文の位置」

押さえておくべき文法はこれだけかな。よく分かってない子は見直しておきましょう。

 

 

では次の問題。

 

Let's think!

 

(4) 私は日本にいたとき、ときどき釣りを楽しみました。

  ( I / sometimes / fishing / when / if / I / enjoyed / was / in Japan / . )

 

 

~したとき、~した。これは接続詞 when で繋ぐ文ですね。まぁとりあえず、「私は日本にいた」「釣りを楽しみました」の二つの文を考えてみましょう。

 

「私は日本にいた」

be動詞の文は二種類あって、

 「○○は△△だ」というように状態を表すもの。

 「○○は□□にいる」というように存在を表すもの。

後者は be動詞のあとに場所を表す言葉が入ります。あと、この文は過去形なので、次のように並べればいいですね。

 

  I was in Japan   ( sometimes / fishing / when / if / I / enjoyed / . )

 

 

「釣りを楽しみました」

これは主語が省略されていますが、釣りを楽しんだのは「私」ですよね。釣りは fishing 、楽しむは enjoy なので、

 

  I was in Japan / I enjoyed fishing   ( sometimes / when / if / . )

 

 

ここまでを見てみると、簡単な be動詞の文と一般動詞の文だけですよね。これなら分かる!って思えませんか?

 

さて次は「釣りを楽しみました」に「ときどき」を追加します。

「ときどき」は sometimes 、頻度を表す副詞です。頻度を表す副詞は基本的には一般動詞の前に置きます。

 

  I was in Japan / I sometimes enjoyed fishing   ( when / if / . )

 

 

完成まであと少しです。~したとき、という文なので使うのはもちろん when ですね。「日本にいたとき」なので I was in Japan の前に置きます。

 

  when I was in Japan / I sometimes enjoyed fishing   ( if / . )

 

 

最後に考えないといけないのはこの二つの文の並べ方です。

when を含む文節を前に置いた場合は、後半の文との間を ,(カンマ) で区切るのが通例です。

when を含む文節を後に置いた場合は、カンマで区切る必要はありません。

 

この問題で用意されている単語の中にカンマは無いので、when の文節は後に置きましょう。

 

  A.   I sometimes enjoyed fishing when I was in Japan .   ( if )

 

 

「存在を表す be動詞の文 / 接続詞 when / 頻度を表す副詞の位置」

押さえておくべき文法はこれだけかな。よく分かってない子は見直しておきましょう。

 

 

では次の問題。

 

Let's think!

 

(5) もし舞が私の家に来るのなら、私はケーキを作ります。

  ( comes / my house / make / if / to / I / Mai / when / will / a cake / , / . )

 

 

もし~なら、~する。これは接続詞 if で繋ぐ文ですね。先ほどの問題と同様に二つの文をつなげた形になります。ですので今回も、「舞が私の家に来る」「私はケーキを作ります」の二つに分けて考えてみましょう。

 

「舞が私の家に来る」

シンプルな一般動詞の文ですね。日本語を英語風に並べ替えるなら「舞が、来る、私の家に」となりますが、英語が苦手な子はまず日本語の方を並べ替えてみると分かりやすいかもしれませんね。場所を表す言葉の前に前置詞 to を置いて「~に」を足すのも忘れずに。

 

  Mai comes to my house   ( make / if / I / when / will / a cake / , / . )

 

 

「私はケーキを作ります」

これも一般動詞の文ですね。日本語を英語風に並べ替えるなら「私は、作る、ケーキを」となります。ただ、気を付けないといけないのは「ケーキを作る」のは「舞が家に来たら」という未来のお話だということ。なのでこちらの文には未来を表す助動詞 will が必要になります。

 

ちなみに、「舞が家に来たら」の方の文も未来の話ですが、こちらは「もし~ならば」という if に続く副詞節は現在の文として書きます。

 

  Mai comes to my house / I will make a cake   ( if / when / , / . )

 

 

あとは接続詞 if で二つの文をつなげます。if を置くのは「舞が私の家に来る」の文の前、そしてこの並べ替えの単語の選択肢には ,(カンマ) が用意されているので、if の文節を前に置いて後半の文との間をカンマで区切れば ok です!

 

  A.   If Mai comes to my house , I will make a cake .   ( when )

 

 

「接続詞 if / 前置詞 to / 二つの文節の時制の違い」

押さえておくべき文法はこれだけかな。よく分かってない子は見直しておきましょう。

 

 

-----

 

一見簡単そうに見える並べ替えの問題ですが、本気で勉強しようと思ったらかなりたくさんのことを学べた気がします。

 

ここまで書くのに、実はたくさん寄り道をしています。

 

 

① will と be going to の違い

 

will :

その場で決まったこと(発言する前は決まっていなかったこと)について話す際に使われる。未来、というより未来に対する意思表示のニュアンス。

 

be going to :

既に予定していたことや、計画していたことについて話す際に使われる。

 

 

② 「晴れる」の表現 sunny, fine, clear

 

 sunny :さんさんと太陽の光が降り注ぐ様子を表す。

 fine :気持ちのいい日、というニュアンス。少々曇っていても使われる。

 clear :雲がなく澄み切った状態。快晴。

 

 

③ 頻度を表す副詞 always, usually, often, sometimes, never

 

置く位置:

一般動詞の前、be動詞の後ろ、助動詞 (can, will など) がある場合は助動詞と動詞の間。

→否定文を作る時の not と同じ位置、と覚えておくと分かりやすい。

 

どれくらいの頻度のときに使うの?:

 always:いつも(100%)

 usually:たいてい、普通(80%)

 often:よく、しばしば(60-70%)

 sometimes:時々(40-50%)

 never:決して〜ない(0%)

※パーセンテージはあくまで目安。話し手の主観による。頻度の多い少ないの順番としてこの並びの通り。中学で覚えておくのはこの 5 つくらいでいいと思う。

 

 

④ 接続詞 when, if(並べる順番)

 

接続詞を含む文節は、前においても後ろにおいてもどちらでも良い。前に置く場合は、後ろの文との間をカンマで区切る。

 

 When<文A>, <文B>.

 <文B> when<文A>.

 

 If<文A>, <文B>.

 <文B> if<文A>.

 

 

⑤ 接続詞 when, if(時制の違い)

 

when と if を使った副詞節の文は未来のことでも現在形を使う。つまり、

 

 When<文A(現在形)>, <文B(Will)>.

 If<文A(現在形)>, <文B(Will)>.

 

 

となる。この形になった理由は諸説あり、その中の一つに、

 

will とは「意志」や「予想」という、「心の動き」を表すために使う言葉。

「~するとき」「~ならば」といった時や条件には人の意志は介在しません。だから、そもそも「心の動き」を表す助動詞 will を使う必要がない、という説があるそうです。

 

理由が、なるほどな、と思えるものだったので、いくつかの中からこの説を紹介しました。

 

 

 

などなど、挙げればキリがないのですが細かいことが気になって、この記事一本書くために本当にたくさんのことを調べました。知らないこと、忘れていたことも色々あってすごく楽しかったです。

 

 

 

 

問題を解けば終わり、答えが分かれば終わり、ではなく、問題を解く過程でたくさんの「なんだろう?」っていう疑問を見つけて、それを理解していく努力が勉強です。

そしてその「なんだろう?」を解き明かしたときの達成感を味わうのが勉強の醍醐味です!

ぜひたくさんの「分からない」を見つけて、それを「分かった!」に変えていく努力をしていってくださいね!

 



以上です。お疲れさまでした!
(*ᴗˬᴗ)⁾⁾

 

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