12才(小学6年)までを対象に、地頭力、つまり思考力(自分の頭で考える力)や表現力を養うことに特化した学習カリキュラムです。
「地頭」
大学などでの教育で与えられたのでない、その人本来の頭のよさ。一般に知識の多寡でなく、論理的思考力やコミュニケーション能力などをいう。(出典:大辞泉)
子ども達は、小学校に入ってから高校を卒業するまでの 12年間、成績の良し悪しが全てという価値観を植え付けられます。
けれど一歩社会に出た瞬間、その価値観は完全に通用しなくなります。
多くの会社や企業の求める人材というのは、
「成績の高い人間」
ではなく、
「コミュニケーション能力が高く、自ら考え行動できる人間」
なのです。
つまり子どもたちが社会に出たときに本当に必要となる力こそが「地頭力」です。
では、どうすれば「地頭力」を育てることができるのでしょうか。
答えはシンプルです。
「考えない」ことを減らし、「考える」ことを増やせばいいのです。
勉強であれば、
「同じような問題を大量に解いたり、単純な計算をひたすら繰り返す学習」
を減らして、
「解き方を知らない、教わっていない、じっくり考えなければ解けない問題に粘り強くチャレンジさせる学習」
を増やすということです。
下記は、小学生向けの文章題です。
ぜひ、お子様にチャレンジさせてみて下さい!
<S5級-05>
三つ目小僧チームと一つ目小僧チームがドッジボールをしています。三つ目小僧チームのほうが2人多いようです。全員の目の合計は22個です。三つ目小僧チームは何人いるでしょうか。
さて、問題は解けましたでしょうか?
お子様は数字を足したり引いたり、意味のない計算をしませんでしたか?
中学生ならこの問題を方程式で解きます。
三つ目小僧チームの人数を X として、
3X + (X - 2) = 22、X = 6
で、答えは 6人です。
けれど、たし算とひき算しか出来ない小学 1~2 年生でも、地頭を鍛えれば工夫して解けるんです。
■「考える方法」を教える
「考えなさい」と言われても子ども達は「考える方法」を知らないので困ってしまいます。
どう考えていいかわからないので、とりあえず、出て来た数字を掛けたり、割ったり、引いたり、足したりを繰り返す子もいます。
「考える」ということは「計算をする」ということではないのです。
だから「考える」子を育てようと思ったら「考える方法」を教え、「考える」練習をさせてあげればよいのです。
■「イメージする力」を育む
文章をスラスラ読めて言葉の意味も分かるけど文章問題が苦手、という子は「言葉」から「イメージする力」が弱いのです。
イメージできないから「わからない」のです。
イメージする力を育てるために、文章問題の言葉を丁寧に絵にして答えを見つけます。
■自分の力で解く
子ども達は解き方を教わらずに答えを探しますので、完全に自立して学習します。
言葉の意味や漢字の読みがわからないところは質問できますが、原則として解き方についてはノーヒントです。
問題を解き終わったら、指導者に「どうやって答えを出したか」を道筋を立てて説明をします。
出した答えが正解か間違いか、よりも答えを探す過程が地頭を鍛えます。
■読解力を養う
文章を絵にするということは、言葉の一つ一つをイメージしてそれを紙に落としていく緻密な作業です。
全てを正確に絵にするには文章をきちんと読み解かなければなりません。
その結果、算数の問題を解いているのに自然と読解力が身に付きます。